Still Life of Flowers in a Glass Vase on a Marble Ledge
レイチェル・ルイスフ, 1710年
ナショナル・ギャラリー Room 28

本作はレイチェル・ルイスフによる静物画(1710年)で、デュッセルドルフの選帝侯宮廷画家就任から2年後に制作されました。
暗い背景に対して色鮮やかな花々が浮かび上がるように描かれており、劇的な光と影の対比が特徴です。ヒマワリの折れた茎と、中心のチューリップが宙に反る様子が微妙なS字の動きを生み出し、画面に自然なリズムと重量感を与えています。
ルイスフは17〜18世紀のオランダを代表する女性画家であり、花や植物の観察眼と精緻な描写力で知られています。本作はその技巧と美的感覚が最もよく現れた代表的な静物画の一つです。