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    ジャスト・ロンドンは、ロンドンの深層に迫る力量も器量もない中途半端な存在ですが、旅の判断をほんの少し整える一文が紛れていれば、それだけで存在理由になります。

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    Hillside in Provence

    プロヴァンスの丘陵

    ポール・セザンヌ, 1890–1892年頃

    ナショナル・ギャラリー Room 44

    プロヴァンスの丘陵

    作品の概要

    この作品に描かれているのは、鋭く突き出す岩の壁のような丘陵です。地層が露わになった採石場を思わせ、自然の力強さと構造を強調しています。具体的な場所は特定されていませんが、セザンヌの故郷であるプロヴァンスの風景であることは間違いありません。

    制作時期は1890年前後とされ、1880年代半ばに彼が描いていたエクス=アン=プロヴァンス周辺の風景画と様式的な関連があります。単なる風景の再現ではなく、岩や斜面の形態を幾何学的にとらえることで、自然の根本的な構造を探ろうとするセザンヌの姿勢が反映されています。

    岩の角度や切り込みの表現は、後のキュビスムの発展を予感させるものでもあり、セザンヌが「自然を円筒と球と円錐で扱うべきだ」と述べた理念を具体化する一例といえます。

    ここがポイント

      • 鋭角的に突き出した岩肌を描いた作品
      • 地層を思わせる構造がセザンヌの自然観を反映
      • 故郷エクス=アン=プロヴァンス周辺の風景と関連