Umbrian Diptych
ボルゴ十字架の巨匠, 1255-1260年頃
ナショナル・ギャラリー Room 65

この作品は、ボルゴ十字架の巨匠(フランシスコ会の十字架画のマスター)による「ウンブリア風二連祭壇画」です。二連パネルは個人的な祈りや黙想の際に使用されることを意図して制作されました。
パネルはかつて蝶番でつながれており、本のように閉じたり、開いて立てかけたりできる構造でした。聖母マリアと亡くなったキリストの顔が互いに向き合う構図は、観る者に祈りの対象との精神的な対話を促します。
さらに、パネルの裏面や縁は赤色ポルフィリー石のように描かれており、高価で荘厳な印象を与えています。この小さな二連祭壇画は、中世初期の個人的信仰と芸術表現の結合を示す貴重な一作です。