Les Terrasses de Monte Cassino
ジョン・ラッセル, 1889年頃
ナショナル・ギャラリー Room 43

本作はオーストラリアの画家ジョン・ラッセルによる油彩画(1889年頃)で、地中海の光を受けた山岳地帯の風景を描いています。タイトルにある通り、妻マリアンナの故郷カッシーノを訪れた際に描かれたと考えられますが、南フランスのアンティーブ沿岸の風景とも類似しています。
ラッセルは鮮やかな色彩と生き生きとした筆致を用い、地中海の暖かさと光の移ろいを巧みに表現しています。彼はゴッホと親交があり、モネと共に制作し、マティスにポスト印象派の技法や色彩理論を紹介したことでも知られています。
本作は、印象派からポスト印象派への橋渡しとしてのラッセルの実験的な技法を示す重要な作品です。