The Annunciation
フラ・フィリッポ・リッピ, 1450-1453年頃
ナショナル・ギャラリー Room 60

この作品はフラ・フィリッポ・リッピによる「受胎告知」を描いた祭壇画で、1450-1453年頃に制作されました。大天使ガブリエルが膝まずき、聖母マリアに神の知らせを伝える場面が描かれています。聖霊の鳩が天から降り、光の筋が聖母の胎内を照らすことでキリストの奇跡的な受胎を表現しています。
この絵は元々フィレンツェのパラッツォ・メディチの扉の上に飾られ、宗教的意味だけでなく訪問者への歓迎の象徴としても機能しました。手前の石の壁には、メディチ家の三本の羽根が輪に囲まれた紋章が描かれており、家の権威と宗教的メッセージを融合させています。
卵テンペラによる柔らかい質感と明るい色彩が特徴で、リッピの初期ルネサンス期の優美な表現力をよく示しています。