Christ Taking Leave of His Mother
アルブレヒト・アルトドルファー, 1520年頃
ナショナル・ギャラリー Room 55

この作品はアルブレヒト・アルトドルファーによる宗教画で、キリストが十字架刑に向かう前に母マリアに別れを告げる場面を描いています。キリストは運命を受け入れ、母に最後の挨拶をする瞬間で、人物たちの感情が強く表現されています。
背景には南ドイツ特有の密生した森と荒れた雲が描かれ、自然が人物の内面の緊張と劇的な感情を反映しています。この自然描写はアルトドルファーの特徴であり、感情と風景が一体となった表現を可能にしています。
画面下部には、この作品を依頼したと考えられる家族がひざまずいて描かれており、祭壇画として教会での信仰と依頼者の存在を同時に示す構図となっています。