Four Scenes from the Early Life of Saint Zenobius
サンドロ・ボッティチェリ, 1500年頃
ナショナル・ギャラリー Room 60

この作品はサンドロ・ボッティチェリによる、聖ゼノビウス(337-417年)の初期生涯を描いた一枚の板絵です。聖ゼノビウスはフィレンツェの守護聖人であり、この絵では彼の幼少期から宗教的な転機までの重要な場面が4つ描かれています。
背景にはフィレンツェの街並みを思わせる建築が描かれ、物語の舞台として都市の雰囲気を効果的に再現しています。ゼノビウスは世俗生活を捨てた後に洗礼を受け、右側の場面では司教に任命される姿が描かれています。
この板絵は4枚の連作のうちの1枚で、家庭用の室内装飾としてデザインされたことも特徴です。ボッティチェリの優美な線描と繊細な色彩により、聖人の生涯の物語を分かりやすく、かつ美しく表現しています。