Statue of a Kore Holding a Dove
作者不詳, 紀元前6世紀後半(約紀元前525〜500年頃)
大英博物館 Room 13

このコレー像は半身大の大理石彫刻で、アルカイック期ギリシャ に特徴的な奉納像の一例です。頭部と首、そして大腿部以下は欠けていますが、正面を向いて直立し、両足で均衡をとりながら右足をわずかに前へ出した姿勢が残っています。
左手には鳩を胸の前で抱き、神々への供物を示しています。右手は身体の脇で衣の一部を摘み、布の自然な襞を生み出しています。
着衣は袖付きのイオニア風 キトン で、上腕に三箇所で留め具があり、袖口から長い垂れ布が下がっています。腰の帯で絞られた布は中央に平らな襞を作り、その部分には当初施されていた彩色の彫り跡が残されています。衣はさらに帯の上で丸い襞を形成し、胸部にはジグザグ模様の縁取りを持つオーバーフォールドが見られます。背面は布が体に密着して表現され、人体の丸みを際立たせています。
加えて、頭部を覆うボンネット状の装飾の一部が肩の上に垂れ下がるなど、衣装と身体表現の両面において緻密な造形が施されています。白色の粒子の粗い大理石で作られたこの像は、当時の女性像表現や奉納習慣を知るうえで 貴重な資料 です。