Flute (Ryuteki) and Case with Lid
装飾:余慶, 1780-1820年代
大英博物館 Room 92
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この作品は雅楽で用いられる「龍笛(りゅうてき)」と、その収められた漆塗りの筒です。龍笛は竹製の横笛で、龍が天と地の間を自由に行き来する姿を象徴しており、雅楽の独特な旋律を生み出す重要な楽器です。
雅楽(ががく)は中国・朝鮮・満州・日本の古代音楽が融合した、世界最古の現存する管弦楽とされます。6世紀から8世紀にかけて宮廷で演奏され、現在でも皇室と深く結びついています。伴う舞楽(ぶがく)では仮面や豪華な装束をまとった舞が披露され、伝説や物語を体現しました。
この龍笛と筒には徳川家の家紋が施され、漆工・余慶による精緻な装飾が見られます。素材は竹・木・漆で、18世紀末から19世紀初頭にかけて製作されたものです。雅楽が宮廷文化と武家権力を象徴する存在であったことを物語っています。