Mummy of an Unidentified Man
不明男性のミイラ
不明, プトレマイオス末期またはローマ期(紀元前1世紀~紀元1世紀)
大英博物館 Room 63

作品の概要
このミイラは、アフミム出土の不明な成人男性のもので、プトレマイオス末期からローマ期(紀元前1世紀~紀元1世紀)にかけて作られました。外側の包帯は厚く黒い樹脂(おそらくビチューメン)で覆われ、その上に彩色と金箔によるカルトナージュが施されています。
マスクの頭頂には翼のあるスカラベと太陽円盤が描かれ、体覆いには襟飾りと共にオシリスや天空の女神ヌトなどの神々が描かれています。足元には、捻り加工と金箔を施したリネン製のサンダルを備えた足ケースがあります。
X線検査によると、腕は完全に伸ばされており、骨格は頑丈な成人男性のもので良好な状態です。胸腔や腹腔には砂や泥のような詰め物が確認され、古代エジプトの高度な防腐技術と葬送儀礼の複雑さを示す重要な資料となっています。
ここがポイント
- 黒い樹脂(おそらくビチューメン)で覆われた外層包帯と、彩色・金箔装飾のカルトナージュ
- 翼のあるスカラベと太陽円盤を飾ったマスク、オシリスや天空の女神ヌトを描いた体覆い、装飾的なサンダル付き足ケース
- 骨格は成人男性で頑丈、胸腔・腹腔には砂や泥の詰め物が確認される