Mummy of Katebet
不明, 紀元前1300年頃(新王国第18王朝後期)
大英博物館 Room 63

このミイラは、古代エジプト新王国第18王朝後期(紀元前1300年頃)に生きた女性ケテベトのものです。1820年代にテーベの墓で男性カネナと共に発見されました。彼女の木製棺と同様に、胸飾り(ペクトラル)やシャブティ像は本来男性用に作られたものが女性用に調整されて埋葬されています。
ケテベトのマスクは金箔をほぼ純金で施し、石膏や金箔、銅箔で装飾されたシャブティ像や、カルサイト製の耳飾り、広い襟飾り、ブレスレット、指輪などを身につけています。胸飾りの白い金属は銀ではなく純錫で、シャブティは低温焼成の陶器や粘土で作られています。
発見時には髪の三つ編み、リネンで包まれたケース、サンダルの一対、花のガーランドなども含まれており、当時の葬送儀礼や服飾文化を知る重要な資料です。エジプト古代の副葬品や金装飾の技術、埋葬の慣習を理解するうえで非常に貴重な作品です。