False Door and Architrave of Ptahshepses
プタフセプセスの偽扉とアーキトラーブ
作者不詳, 紀元前約2510-2490年頃
大英博物館 Room 4

作品の概要
この 偽扉とアーキトラーブ は、古代エジプトのプタフセプセスの墓に設置されたもので、偽扉は死者の霊が現世に出入りするための装置として機能しました。
扉上のアーキトラーブには、通常は死後の世界に関する記述が多い中で、プタフセプセスの生前の特異な生涯が詳しく刻まれています。彼はメンカウラー王の時代に王宮で育ち、次の王の娘と結婚し、さらに少なくとも6人のファラオの治世に仕えました。
特にネフェリカラ王からは、通常は地面に接吻すべきところを足に接吻することを許された非常に稀な特権が与えられました。碑文には『接吻』を表す鼻の象形文字や『足』の象形文字も用いられ、古代エジプトの特異な礼儀や象徴表現を知ることができます。
ここがポイント
- エジプトの墓の典型的な偽扉でありながら、所有者プタフセプセスの特異な生涯が記される
- 偽扉は死者の魂(カ)が生者の世界と行き来できる象徴的な扉
- プタフセプセスは王宮で育ち、次の王の娘と結婚、さらに少なくとも6人のファラオの治世に仕えた
- ネフェリカラ王に足に接吻する許可を与えられた珍しい特権を持つ