Painted Wooden Coffin and Mummy of an Unidentified Woman
不明, 第21王朝末~第22王朝初期(紀元前950-900年頃)
大英博物館 Room 63

この作品は、第21王朝末から第22王朝初期(紀元前950-900年頃)の不明な女性のミイラと彩色木棺です。棺には、大きな花飾りの襟や皮製の補強具が描かれており、ミイラを保護する役割を象徴しています。
棺の表面には、オシリスやその他の神々、翼のある太陽円盤、女神ヌト、鷹の姿をした太陽神などが精緻に描かれています。ミイラの外層包帯は縦・横・斜めのリネンで固定され、色を変えた布で装飾されています。
棺の文字には死者の名前は記されていませんが、あご紐や握り拳の描写から男性用に作られたと考えられていました。しかしX線検査により、ミイラは中年の女性であることが確認されています。歯は全て残っており、歯の摩耗も認められます。古代エジプトの棺装飾や性別に関わる埋葬慣習を理解する上で貴重な資料です。