Statue of Daikoku-ten
作者不詳, 江戸時代頃
大英博物館 Room 92

この像は商売繁盛や五穀豊穣を司る神、大黒天をかたどった像です。仏教に由来しながら日本で独自に信仰を集めてきた神で、特に福の神・財福の神として知られており、七福神の一柱でもあります。
通常は頭巾をかぶった穏やかな笑顔をしており、宝袋(財宝を入れる袋)、打ち出の小槌(願いをかなえる小槌)、そして繁栄の象徴である米俵などを持つ姿で表されます。これらの持ち物は大黒天が富と実りをもたらす存在であることをわかりやすく示しています。
農民には五穀豊穣の神、商人には商売繁盛の神として信仰されました。江戸時代には庶民の間で七福神(恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・布袋・寿老人・福禄寿)信仰が広がり、町中の商家や農家でも大黒天像が祀られました。恵比寿と並んで七福神信仰の中心的存在です。