Automaton Clock in the Form of a Ship
船型オートマタ時計
Hans Schlottheim, 約1585年
大英博物館 Room 39

作品の概要
この船型オートマタ時計は、1585年頃にドイツ・アウクスブルクの時計師 Hans Schlottheim によって制作されました。外見は中世ガレオン船ですが、内部には時計機構のほか、ミニオルガンや太鼓を演奏するオートマタ、さらにテーブル上を移動する仕掛けが組み込まれています。
演出は、宴会の開始を告げる音楽と太鼓の演奏から始まり、船がテーブル上を進み、最後に船首の大砲が自動で発射されるという壮麗な仕掛けです。内部の三つのぜんまい仕掛けにより、時計・音楽・移動が個別に制御されました。現在は車輪がボール状の足に交換され、残念ながら作動しません。16世紀ヨーロッパの時計技術とオートマタの融合を示す貴重な逸品です。
ここがポイント
- 中世ガレオン船を模した外観の複合機械時計
- 内部に時計機構、音楽・太鼓演奏、船の移動を制御する三つのぜんまい仕掛けを搭載
- 宴会の開始を知らせるために宮廷で使用された装置
- ピン付きドラムとオルガンの空気供給により自動演奏が可能