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    The Standard of Ur

    ウルの標準

    不明, 紀元前2500年頃(初期王朝III期)

    大英博物館 Room 56

    ウルの標準

    作品の概要

    この「ウルの標準」は、発掘当時レオナード・ウーリーによって名付けられました。発見場所が男性の肩付近で、まるで棒にかけて運ばれていた旗のようだったためです。紀元前2500年頃、ウルのPG 779の大規模王墓から出土しました。墓は古代に徹底的に略奪されていました。

    標準は四面すべてに、貝殻、赤色石灰岩、ラピスラズリを用いた象嵌装飾が施され、木製の枠にビチューメンで固定されていました。発見時には土と石の重みで押しつぶされ、木材は完全に腐朽していましたが、ウーリーは蝋を使って象嵌の配置を巧みに保存しました。

    各面は3段に分かれ、端面は空想的な場面、長辺の一方には戦争、もう一方には平和と繁栄を描きます。上段には宗教的要素を持つ宴会が描かれ、王は最大の人物として羊毛スカートを身に着けています。中段では土地の豊かさが表現され、農産物や家畜、北方地域の人々が描かれています。戦争と平和の対比、精緻な象嵌技術はシュメール文明の芸術的・社会的価値を示す傑作です。

    ここがポイント

      • ウルのPG 779墓から発見された中空の箱型遺物、元の用途は不明
      • 貝殻、赤色石灰岩、ラピスラズリの象嵌で戦争・平和の場面を表現
      • シュメール王権の戦士としての側面と民・神々の間の調停者としての側面を象徴