Meroe Head of Augustus, Bronze
不明, 紀元前27-25年頃
大英博物館 Room 70

この青銅の頭部は、紀元前27-25年頃に制作されたアウグストゥス像の一部で、スーダンのメロエ(古代クシュ王国の首都)で発見されました。像の瞳にはガラスと石が用いられ、生命感と威厳を高めています。
皇帝像はローマ帝国の権威を象徴し、遠方の領民に皇帝の姿を示すために使用されました。この頭部はクシュ王国の侵攻に際して神殿前に埋葬され、訪問者は頭部を踏むことになり、ローマ皇帝に対する勝利と軽蔑を示す意図がありました。結果として、この儀礼的な埋葬が像の保存に繋がり、今日に至るまで残されています。
古代ローマの権力象徴と、異文化による儀礼的行為による保存のエピソードが魅力的な作品です。