Mummy of a Young Man
若い男性のミイラ
不明, ローマ期(紀元前30年以降)
大英博物館 Room 63

作品の概要
このミイラはローマ期(紀元前30年以降)の若い男性のもので、出所は不明です。外側の包帯は菱形の模様で巻かれており、紀元前664-525年の第26王朝頃に始まった技法で、プトレマイオス期やローマ期に広く用いられました。
ミイラには胸で腕を組む姿勢がとられ、足元にはサンダルが置かれています。CATスキャンにより、死亡時の年齢は21-23歳程度と推定されます。骨格は良好ですが、脊椎の一部は欠損しています。腹部にはリネンの詰め物が見られますが、内部器官が含まれているかは不明です。
菱形模様の包帯や装飾的な付属品は、プトレマイオス期・ローマ期のミイラ化の流行や葬送儀礼を示す貴重な資料です。
ここがポイント
- 外側包帯が菱形模様で巻かれた若い男性のミイラ
- 胸に腕を組み、足元にサンダルを配置する典型的な古代エジプト後期の埋葬形式
- 体の骨格は良好、内部器官の有無は不明だが、包帯やリネンのパッキングが残る