The Black Obelisk of Shalmaneser III
不明, 紀元前858-824年頃
大英博物館 Room 6a

オベリスクとは、古代エジプトやメソポタミアで建てられた、高くて細長い石柱のことで、王の業績や宗教的な出来事を記録するために作られます。
この黒いオベリスクは、古代アッシリア王シャルマネセル3世(紀元前858-824年)の業績を記録した貴重な彫刻資料 です。
側面Aには、上から順に、弓を持つシャルマネセルがギルザンのスアからの貢物を受け取る様子や、日傘の下でフムリ家のラウアからの貢物を受け取る場面が描かれています。また、聖書(列王記2章9-10節)に登場するイスラエル王ヨアフも描かれており、歴史的・宗教的な価値が非常に高い作品です。
さらに、遠方の国を意味する「ムスリ」からの二峰ラクダの貢物や、王の狩猟公園を示すライオンや鹿の彫刻、そしてカパルンダの銀・金・錫・青銅・象牙・黒檀など、多種多様な貢物の描写も見どころです。
これらの細かい彫刻は、古代アッシリアの政治的・文化的影響力や交易ネットワークを理解する上で重要な資料 となっています。