Bronze Group of a Bull and Acrobat
作者不詳, 紀元前1550〜1450年頃
大英博物館 Room 12a

このミノア文明期の青銅像は、雄牛の背中で飛ぶ曲芸師 を描いた非常に独創的な作品です。発見場所は不明ですが、元々は神殿や聖域への奉納を目的とした可能性があります。
腕や下肢が欠けているのは鋳造の不完全さによるもので、表面の粗さは当時の青銅合金(錫が少ないことによる)特有のものです。
曲芸師の長い髪が雄牛の頭部に取り付けられ、飛行中の姿勢を支える構造は巧妙で、実際には不可能なジャンプであると議論されることもあります。しかし、ミノア美術には雄牛跳びや雄牛捕獲の場面が数多く描かれており、当時の宗教儀礼の一端を伝えています。