Nebamun's Garden of the West: The Tomb-Chapel of Nebamun
不明, 紀元前1350年頃
大英博物館 Room 61

ネバムンの墓礼拝堂は、紀元前1350年頃、テーベ(現カルナック)のアモン神殿で働いた裕福な会計係ネバムンのために装飾されたものです。礼拝堂の壁画は、富裕層が永遠に理想化された生活をどのように見せたかったかを示す、極めて美しい絵画で埋め尽くされています。
ネバムンの「西の園」は、富裕層の地上の庭園を理想化した死後世界の風景を描いています。中央の水盤は鳥や魚で満ち、周囲には花壇と列木が整然と並び、シコモア(いちじく)やナツメヤシなどの果樹が植えられています。果実は熟度の違いまで表現され、季節性や園芸的知識が反映されています。
画面右側では女神ヌトがシコモアの実を差し出す姿が描かれ(現在は失われている部分)、左側のシコモアの木が言葉をかけてネバムンを迎える場面は、ヒエログリフでその台詞が記されています。沼や果樹は再生と豊穣の象徴であり、この庭は単なる風景ではなく、ネバムンが永遠に楽しむべき再生された領域を表しています。