Blade and Mounting for a Long Sword (Katana)
刀身:祐定(備前国)、拵:作者不詳, 刀身:1521年、拵:1700年代
大英博物館 Room 92

この刀は、侍が腰帯に刃を上にして差し、抜き打ちで一撃を放つための武器です。刀身には強い反りがあり、歩兵戦において極めて効果的でした。室町時代は戦乱が激しく、このような実戦的な刀が数多く鍛えられました。
刀身は1521年に備前国の刀工・祐定によって製作されました。祐定一派は日本刀史上でも特に著名な刀工集団であり、硬い刃と美しい波紋(hamon)を特徴とします。鍛造では硬軟の鉄を組み合わせることで折れにくく切れ味の鋭い刀を生み出しました。
拵え(刀装具)は1700年代に作られたもので、豪華な梨地や蒔絵の技法が施されています。土屋家の家紋が付され、大名が馬上での行列や儀式の際に佩用したものと考えられます。刀と拵えが異なる時代に作られている点も、日本刀文化の特徴のひとつです。