Bunraku Puppet Head called 'Bunshichi'
四代目 大江巳之助, 1907-1997年頃
大英博物館 Room 92

この作品は文楽人形の頭部「文七(ぶんしち)」で、通常は力強い若侍を演じるために用いられます。作者は四代目大江巳之助(1907-1997)で、人形師(にんぎょうし)として活躍しました。
文楽(人形浄瑠璃)は、1600年代に大阪で発展した人形劇で、脚本家の近松門左衛門(1653-1725)や語り手の竹本義太夫(1651-1714)によって黄金期を迎えました。人形の頭部は役柄に応じて作られ、文七は若く勇敢な侍を象徴します。
文楽では三人一組で人形を操るため、表情豊かで迫力ある「かしら(頭部)」が観客の感情移入を大きく左右します。本作もその伝統を継承する精緻な木彫の一例です。