Worshipper from Ancient Idalion
イドリオンの信仰者像
不明, 紀元前450-425年
大英博物館 Room 72

作品の概要
この像は紀元前450-425年頃、キプロスの都市イドリオン(現在のダリ)で制作された信仰者の石像です。頭には豪華な花冠をつけ、信仰者であることが示されています。衣装や髪型にはギリシャやペルシャの影響が見られ、地元伝統の石灰岩彫刻技法で表現されています。
この像はイドリオンの主要神殿に奉納されたもので、当地の神アポロ=レスフェフを祀る場所に置かれました。像の巨大さと精緻さは、奉納者が支配層または王族であり、高位祭司としても活動していた可能性を示しています。
紀元前450年頃にフェニキア系都市キティオン(現ラルナカ)にイドリオンが征服された後も、この神殿は尊重され、奉納が続けられました。古代キプロスにおける宗教と政治の結びつきを理解する上で重要な作品です。
ここがポイント
- 頭に豪華な花冠を着け、信仰者であることを示す像
- ギリシャ・ペルシャ風の衣装と髪型を融合させた、キプロス特有の石灰岩彫刻
- イドリオンの主要神殿に奉納されたもので、社会的地位や富を示す巨大で精巧な作品