Tomb of Kybernis, King of Xanthos
作者不詳, 紀元前480年頃
大英博物館 Room 15

この墓は、紀元前480年頃に建造されたリュキアの戦士王 キュベルニス の柱墓で、一般に『ハーピーの墓』と呼ばれています。墓室は重量約80トンの暗色石灰岩の巨大柱の上に置かれ、上部は一枚石の平らな屋根で覆われています。
北側の浮彫には、人頭鳥(ハーピー)が小さな人物像を運び、死者の魂を象徴しています。座る男性はキュベルニス王と考えられ、盾や兜を差し出される場面が描かれています。座位の王の足元には熊のような動物が配され、儀礼と自然の調和を示しています。
東側では、長い髭を蓄えた男性が玉座に座り、玉座の腕は魚の尾を持つトリトンに支えられています。彼に近づく少年が雄鶏を捧げ、若者が犬とともに供物を捧げる様子が描かれています。背後にはさらに二人の人物が供物を持ち、故王や祖先に捧げる奉納儀礼を象徴しています。
南側には再び人頭鳥が小さな人物像を運び、死者の魂を象徴します。中央には玉座に座る男性がザクロを左手に持ち、右手には不明な物を持っています。前には女性が鳥を手に持ち、尊敬のジェスチャーを示しています。この場面も祖先崇拝や宗教儀礼の重要性を示しています。
西側では、座る女性がザクロと花を手に持ち、三人の少女が近づく様子が描かれています。背後の女性は供物の盃(フィアレ)を差し出し、神々や神格化された祖先への儀式を表現しています。この面には墓の開口部があり、その上には子牛に乳を与える母牛の浮彫があります。紀元前475〜469年頃にリュキア支配者スプンダザのコインにも同様のモチーフが見られることから、文化的連続性も示されています。