A Pair of Lion-Dogs (Koma Inu)
小松美刃, 2015年
大英博物館 Room 92

この作品は、神社や神聖な空間を守る伝統的な守護獣「狛犬」を現代作家・小松美刃(1984年生)が制作したものです。狛犬はサンスクリット語の最初と最後の音「a」と「un」を象徴し、宇宙全体を意味するとされています。
小松は、狛犬の風化や朽ちた状態、そしてその現状を観察し、そこから聞こえてくる祈りや信仰者の声を作品に込めました。成形と焼成は、有田の弥左衛門窯七代目・松本覚七が担当し、最終的に小松が特徴的な色絵の上絵付けで装飾を施しています。
伝統と現代表現を融合させた作品で、祈りと時間の痕跡を立体化した造形美術として鑑賞できます。