Painted Wooden Coffin of Djedkhonsefankh
不明, 第22王朝(紀元前945-716年頃)
大英博物館 Room 63

この棺は、第22王朝(紀元前945-716年頃)のジェドコンセファンクのものです。古代エジプトでは黒色は死と再生を象徴し、棺や副葬品に黒を基調とした彩色が施されることが多く、金箔や黄・白の絵具で装飾されました。本棺もその典型例で、顔は金箔で覆われ、目には象嵌が施されています。
棺の蓋には女神ヌトや、ジャッカルの神アヌビスの前でシストラムを振る幼神の場面が描かれています。下段には、死者がさまざまな神々(アメンホテプ1世を含む)の前にいる姿が描かれ、側面には『冥界の書』に基づくシーンが描かれています。ここではオシリス王国の神々や、光栄者と罰せられた者の扱いが表現され、神々が持つナイフや、太陽神の敵を襲う炎を吐く巨大な蛇も描かれています。
黒色と金・クリーム色の対比、精緻な神話描写は、第22王朝における葬送芸術の高度な技法を示す貴重な資料です。