Buddhist plaque with Acala (Fudo Myõ-õ) and two attendants
作者不詳, 1100-1300年頃
大英博物館 Room 92

この作品「不動明王塼仏」は、智慧の王である不動明王描いた仏教の塼仏(せんぶつ)です。
「不動」とは揺るがないことを意味し、明王とは怒りの姿をして悪を打ち砕く仏の化身を指します。つまり、不動明王は迷いや悪に動じない心を象徴する存在です。
不動明王は邪悪や悪霊を打ち破り、信者を守る力を持つとされると同時に、怒りの表情を通して煩悩を破り、悟りへ導く役割も持ちます。
怒った顔をしていることが多く、背中に炎があって邪悪を燃やすイメージを持っています。手には剣や縄を持ち、剣は悪や迷いを断つ、縄は困っている人を助ける意味があります。
この作品は奈良・長谷寺付近の出所で、密教(特に胎蔵界・金剛界曼荼羅に基づく儀礼)文化と関係が深いと考えられています。力強い表情と細部まで丁寧に作られた造形が特徴です。