ザ・ガーキン(30 セント・メアリー・アックス)The Gherkin
ロンドンの空に浮かぶ“きゅうり”、近くで眺めるだけでも価値がある名建築
- 料金
- 無料
- 所要時間
- 15〜30分
- 最寄駅
- Liverpool Street
- 開館時間
- 常時開放 (外観のみ。内部はオフィスで一般公開なし)
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
ザ・ガーキンは、シティ・オブ・ロンドンの金融街にそびえる、ロンドン屈指のアイコニックな高層建築です。正式名称は30 St Mary Axeで、丸みを帯びた独特の外観から“ガーキン(きゅうり)”の愛称で親しまれています。設計は英国を代表する建築家ノーマン・フォスター卿。2004年に完成し、現在は主にオフィスとして利用されています。通常は一般公開されていませんが、上層階のレストランやバーは利用可能で、外観鑑賞と合わせてシティ散策のハイライトとなるスポットです。
このページの内容
着いてからの歩き方
ザ・ガーキン(30 セント・メアリー・アックス)に着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- コツ
展望台はない。外から見る建物
オフィスビルなので、原則として中には入れません。上層階のレストランとバーを予約すれば入館できますが、飲食が目的の場所です。「展望台に上る」つもりで行くと肩透かしを食うので、外観を見る建物だと割り切って組み込んでください。
- 見どころ
近づくと形が変わる
遠目には単純な砲弾型ですが、真下まで行くとガラスが螺旋状にねじれて配置されているのが分かります。濃い色の帯が斜めに巻き上がっていて、これは装飾ではなく各階の吹き抜けです。ノーマン・フォスター設計、2004年完成。離れて見るのと真下から見上げるのとで、別の建物のように見えます。
- 見落としやすい
窓がひとつだけ違う
全体が平面ガラスで構成されているなかで、最上部の1枚だけが曲面ガラスです。頂点のドーム状の部分で、ここだけ製法が違います。真下から見上げると、その1枚だけ光の反射が滑らかなのが分かります。
- コツ
撮るなら引きの場所を探す
周囲を高層ビルに囲まれているため、真下からでは全体が入りません。セント・アンドリュー・アンダーシャフト教会の前や、レドンホール・マーケット側の路地から見ると、古い建物と並んだ構図で撮れます。夜はライトアップされます。
- コツ
シティ歩きの一部にする
この建物だけを目的に行くと5分で終わります。レドンホール・マーケット、ロンドン大火記念塔、ロイズ・ビルがいずれも徒歩数分の距離なので、シティの近代建築と市場をまとめて歩く行程に組み込むのが現実的です。
爆弾が壊した跡地に建っている
この場所にはバルティック取引所という、海運の傭船取引を扱うエドワード朝の建物が建っていた。1992年4月10日、暫定IRAがこの近くで爆弾を爆発させ、建物は大きな被害を受けた。
当初は修復して残す方針だった。しかし調査が進むにつれ損傷は想定よりはるかに深刻だと判明し、保存は断念される。結果として都心の一等地に更地が生まれ、行政側も、「建築として意義のあるもの」であれば従来の規制を緩める姿勢を示した。
この経緯がなければ、ここに180メートルの塔は建っていない。シティの街並みは高さと外観の規制が厳しく、通常であればこの形の建物が認められる余地は小さかった。2004年4月開業、41階建て、設計はフォスター・アンド・パートナーズ。
曲面ガラスは、頂点の1枚しかない
この建物についてよく言われるのが「全面が曲面ガラスで覆われている」というものだが、これは誤りである。
外装のガラスは745枚。そのうち曲がっているのは頂上のレンズ状の1枚だけで、残りはすべて平らなガラスである。三角形と菱形の平面板を測地線状に組み合わせることで、全体として曲面に見せている。曲面ガラスは製造も交換も高価なので、平板で曲面を近似するのは合理的な選択だった。
形そのものにも理由がある。下がすぼまり中ほどで膨らむ形は、地上付近の風の吹き下ろしを弱める。各階の床に設けた隙間が積み重なって6本の吹き抜けになり、螺旋状にねじれながら上へ抜ける。これが自然換気の経路として働き、同規模の一般的な塔に比べてエネルギー消費を抑えている。
豆知識
- 「ガーキン」はピクルスにする小型のきゅうりのこと。設計者が付けた名ではなく、報道と市民が呼び始めた愛称である
- 通常は内部に入れない。オフィスビルであり、最上階のバーは基本的にテナント関係者向けで、一般公開は限られた機会のみ
- 1995年の整地中に、ローマ時代の少女の墓が出土した。13〜17歳とみられ、埋葬は西暦350〜400年ごろ。遺骨はいったんロンドン博物館に移され、塔の完成後の2007年に敷地脇へ改めて埋葬された。ベリー街の石のベンチに「ローマ時代のロンドンの、名を知られぬ少女がここに眠る」と英語とラテン語で刻まれている
場所とアクセス
みんなの口コミ
ザ・ガーキン(30 セント・メアリー・アックス)を訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
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