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    ジャスト・ロンドンは、ロンドンの深層に迫る力量も器量もない中途半端な存在ですが、旅の判断をほんの少し整える一文が紛れていれば、それだけで存在理由になります。

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    おすすめ度4
    ハンプトン・コート宮殿|ロンドン観光スポット

    ハンプトン・コート宮殿Hampton Court Palace and Gardens

    ヘンリー8世ゆかりの歴史ある宮殿

    ロンドンパス対象
    王室・宮殿
    料金
    大人 £28.00 / 子ども £14.00
    所要時間
    3時間〜
    最寄駅
    ハンプトンコート駅
    開館時間
    10:00〜17:30 (最終入場16:30)

    料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。

    16世紀にヘンリー8世が建てた宮殿で、ルネサンス様式とゴシック様式が融合した建築が特徴。広大な庭園、迷路、テニスコートもあり、王室の生活や歴史を感じられる。宮殿内では豪華な玉座の間や食堂、王室の展示が見学でき、季節ごとのイベントも開催される。

    このページの内容

    • 枢機卿が建て、王が取り上げた
    • なぜ半分がテューダーで、半分がバロックなのか
    • 豆知識
    • ロンドン中心部からは距離がある

    着いてからの歩き方

    ハンプトン・コート宮殿に着いたら、この順に見ていくと迷いません。

    1. コツ

      2つの宮殿が地続きになっている

      ここは1つの建物に見えて、実は性格の違う2つの宮殿が繋がっています。ヘンリー8世のチューダー様式の赤煉瓦と、ウィリアム3世が増築したバロック様式の石造り。境目を意識して歩くと、どこで時代が変わったのかが分かります。最低3時間、庭園まで回るなら1日仕事です。

    2. 見どころ

      チューダー時代の厨房

      この宮殿で最も体感的な場所です。宮殿1,000超の部屋のうち55室が厨房で、200人の料理人が1日800食以上を作っていました。巨大な暖炉が当時のまま残り、日によっては実際に火を焚いて調理を再現しているので、煙と匂いの中を歩くことになります。エリザベス1世時代の記録では、年間に牛1,240頭・羊8,200頭・鹿2,330頭がここで料理されました。

    3. 見どころ

      グレート・ホール

      ハンマービーム構造の木組み天井を持つ大広間。壁を覆うタペストリーは金糸を織り込んだもので、当時は建物より高価でした。ヘンリー8世が権勢を見せるために作った部屋で、いま見ても意図どおりの効果があります。

    4. 見どころ

      迷路

      1690年代に植えられた、英国に現存する最古の生垣迷路。入場券に含まれています。抜けるのに20〜30分ほど。面積のわりに複雑で、大人でも普通に迷います。週末以外は待ち時間もほとんどありません。

    5. 見落としやすい

      幽霊の回廊

      ヘンリー8世の5番目の妃キャサリン・ハワードが、処刑を前に王へ助命を乞おうと走ったとされる廊下。悲鳴が聞こえるという話が絶えず、ここだけ妙に人が足を止めます。史実としての裏付けは弱いのですが、宮殿側も「ホーンテッド・ギャラリー」の名で案内しています。

    6. コツ

      行き帰りに時間がかかる

      ロンドン中心部から南西へ、ウォータールー駅から電車で35分ほど。日帰りとしては手軽ですが、往復と滞在で1日が埋まります。夏は庭園フェスティバル、冬は屋外スケートリンクが立つので、季節によって過ごし方が変わります。

    枢機卿が建て、王が取り上げた

    この宮殿を建て始めたのは王ではありません。1515年、枢機卿トマス・ウルジーが自分の邸宅として着工したものです。

    ウルジーはヘンリー8世の下で絶大な権勢を誇り、その財力は王に匹敵しました。宮殿の豪華さはその象徴でしたが、それが災いします。王妃キャサリンとの離婚問題を処理できなかったウルジーは1529年に失脚し、ヘンリー8世はこの屋敷を接収しました。

    以後ヘンリーは自らの手で拡張を重ねます。グレートホール、王室礼拝堂、厨房群。6人の妃のうち5人がここで過ごし、待望の男子エドワードが生まれたのも、その母ジェーン・シーモアが産後に亡くなったのもこの宮殿でした。

    建物を見れば所有者が変わった歴史がそのまま読めます。 赤煉瓦のテューダー様式と、白い石のバロック様式が、ひとつの建物の中で隣り合っているからです。

    なぜ半分がテューダーで、半分がバロックなのか

    1689年に即位したウィリアム3世とメアリー2世は、この古い宮殿を気に入りませんでした。そこで全面的に建て替える計画を立てます。

    設計を任されたのはクリストファー・レン。方針は明快で、テューダーの建物を区画ごとに壊し、当時流行のバロック様式に置き換えていく。残すのはヘンリー8世のグレートホールだけ、という徹底したものでした。

    工事は東側から始まり、壮麗なファウンテン・コートが完成します。ところが1694年、メアリー2世が天然痘で急死しました。妻を失ったウィリアム3世は宮殿への関心を失い、工事は中断します。

    結果として建て替えは半分で止まりました。東半分はバロック、西半分はテューダーのまま。本来なら消えていたはずのヘンリー8世の宮殿が、王妃の死という偶然によって生き延びたことになります。

    中庭を歩きながら振り返ると、赤煉瓦と白い石の境目がはっきり見えます。あれが1694年に工事が止まった線です。

    豆知識

    • 生垣の迷路は世界最古。1700年ごろウィリアム3世のために作られたもので、面積は約3分の1エーカー。単純な形に見えて意外に迷います。現存する生垣迷路としては世界最古です。
    • 世界最大のぶどうの木がある。1769年に植えられた「グレート・ヴァイン」で、いまも実を付けます。収穫されたぶどうは宮殿内で販売されます。250年以上、同じ株が生き続けていることになります。
    • リアルテニスのコートが現役で使われている。テニスの原型にあたる競技で、壁や屋根を使って打ち合います。ヘンリー8世が熱中したことで知られ、世界に50面もありません。試合が行われている日は見学できます。
    • 厨房はヘンリー8世の宮廷600人を食べさせるために作られた。年間の消費量は牛数百頭という規模でした。当時のまま残る調理場では、実演が行われる日もあります。
    • 幽霊の目撃談が最も多い王宮とされます。とくにキャサリン・ハワードが処刑を前に王へ許しを乞おうと走ったとされる回廊は「ホーンテッド・ギャラリー」と呼ばれています。

    ロンドン中心部からは距離がある

    テムズ川の上流、ロンドン中心部から南西に離れた場所にあります。半日ではなく1日の予定として組んだほうが無理がありません。

    敷地が非常に広く、宮殿本体・厨房・庭園・迷路をすべて回ると相当歩きます。歩きやすい靴が必須です。庭園は季節で表情が変わり、とくに春から初夏が見応えがあります。

    宮殿内は写真撮影が可能な区画とそうでない区画があります。案内表示に従ってください。

    なお迷路と庭園だけを目的にする場合、宮殿本体とは券種が分かれていることがあります。何を見たいかを決めてから券を選んだほうが無駄がありません。

    場所とアクセス

    住所

    Hampton Court, East Molesey, Surrey KT8 9AU, UK

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    公式サイト

    ハンプトン・コート宮殿

    hrp.org.uk

    みんなの口コミ

    ハンプトン・コート宮殿を訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。

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