Trajan's Column
Monsieur Oudry(石膏複製制作), 原作:AD 101–106、複製:1864-1874頃
ヴィクトリア&アルバート博物館 Room 46a

この石膏複製は、ローマ・フォルム中心部に立つトラヤヌスの円柱(原作:AD 101–106)の再現です。
原作はトラヤヌス帝のダキア戦争を記念して建造され、建築家アポロドロス・オブ・ダマスカスの監督の下で制作されました。円柱の螺旋状浮彫には155の場面と2,500以上の人物・動物が描かれています。
V&Aの複製は、1861年ナポレオン3世の依頼でパリで型取り・銅電解複製が行われた後、1864年に石膏複製として制作されました。1873年のCast Courts開設時に高さ25メートルで二分割展示され、支柱にはレンガ芯材が使用され、1874年に完成しました。
複製は、当時の訪問者がローマまで赴かずに古代ローマのモニュメントを学べる教育的役割を果たしました。また、円柱基部のラテン文字の精巧な再現は「Trajan体」としてタイポグラフィに影響を与え、多くの美術学校や印刷デザインに利用されました。
今日では、汚染で劣化が進んだ原作よりも、複製の方が当時の細部をより良く伝える重要な資料となっており、Cast Courtsの中心で今も来館者を魅了しています。