The Postal Museum
切手の小片は帝国をつなぎ、地下を走った郵便列車はいまも記憶を運ぶ。
郵便博物館は、500年以上にわたる英国の郵便の歴史を紹介する施設で、世界初の切手「ペニー・ブラック」や郵便馬車など貴重なコレクションを展示しています。最大の見どころは、かつて郵便物を地下で運んでいた専用鉄道「Mail Rail」に実際に乗車できる体験で、ロンドンの街の下に広がる秘密のトンネルを巡ることができます。展示はインタラクティブな工夫が多く、子どもから大人まで楽しめる構成で、郵便の歴史を通じて社会や暮らしの変化を体感できるユニークな博物館です。
郵便博物館を短時間で回るなら、まずこの3つ。 展示室の番号は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
1927年から2003年まで郵便物を地下で運んでいた専用鉄道に、小さな列車で乗れます。所要約15分。直径2.7メートルほどのトンネルを、当時の駅のホームを通りながら進みます。ロンドンの地下にこんなものがあったのか、という驚きが主眼の体験です。
1840年発行、世界初の郵便切手。それまで料金は受取人が払う仕組みで、送る側が前払いする制度そのものがここから始まりました。近代的な郵便制度の出発点です。
500年分の英国郵便史を、実際に使われた車両や道具で追う展示。手紙が届くという当たり前の仕組みが、どれだけの装置に支えられていたかが分かります。
メール・レールは無人運転の貨物専用鉄道で、乗客を運んだことは一度もありません。ロンドンの地下を1日4回、6.5マイルにわたって郵便物が走り続けていましたが、地上の人はその存在をほとんど知りませんでした。2003年に運行を停止し、2017年に一部が観光用として復活しています。
列車の車両は郵便袋を運ぶ寸法で作られているため、大人はかなり窮屈な姿勢で乗ることになります。閉所が苦手な人は、展示だけ見て乗車を見送るという選択もできます。
15-20 Phoenix Place, WC1X 0DA
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ロンドンには無料で入れる館が多くあります。近くの館と組み合わせて回るのがおすすめです。