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    ジャスト・ロンドンは、ロンドンの深層に迫る力量も器量もない中途半端な存在ですが、旅の判断をほんの少し整える一文が紛れていれば、それだけで存在理由になります。

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    ミュージアム・オブ・ザ・ホーム

    Museum of the Home

    ミュージアム・オブ・ザ・ホーム

    常設展 無料
    目安 1.5時間

    本日:10:00–17:00

    136 Kingsland Road, London E2 8EA

    地図で見る公式サイト

    他人の居間を順に通り抜けていくと、いま自分が座っている部屋も、この列のいちばん端にあるのだと気づく。

    About

    どんなところか

    ショーディッチのキングズランド・ロードに面した、細長い救貧院を転用した無料の博物館。もとは1714年、ロンドン市長を務めたロバート・ジェフリーの遺贈により、貧しい金物商のために建てられた建物である。

    中心にあるのは「時代を通る部屋」(Rooms Through Time)と呼ばれる常設展示で、1630年代から現代までのロンドンの中流家庭の居間が、実物大で時代順に並んでいる。壁紙も椅子の配置も暖炉も、その時代のものに揃えてある。最後の部屋にはテレビとゲーム機がある。順に歩き抜けると、300年ぶんの「くつろぎ方」の変化を体ひとつで通ることになる。

    庭も同じ発想で作られていて、時代別の庭園と壁で囲まれたハーブ園がある。2021年6月、大規模な改修を経て、それまでの「ジェフリー博物館」から現在の名前に変わった。館名の変更は、設立者の資産の出どころをめぐる議論と同じ時期に起きている。

    Must See

    これだけは見て帰りたい

    ミュージアム・オブ・ザ・ホームを短時間で回るなら、まずこの3つ。 展示室の番号は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。

    1. 1

      時代を通る部屋(Rooms Through Time)

      旧救貧院の棟

      1630年代から現代まで、ロンドンの中流家庭の居間を実物大で時代順に並べた常設展示です。壁紙も椅子の配置も暖炉も、その時代のものに揃えてあります。順路を守って歩くと、暖炉が消え、椅子が壁から離れ、部屋の中心がテレビに移っていく過程が連続して見えます。

    2. 2

      救貧院として建てられた建物そのもの

      旧救貧院の棟

      1714年、貧しい金物商のために建てられた救貧院です。一室だけ当時の状態に戻して公開されていて、寝台と暖炉しかない一間で老人が暮らしていたことが分かります。中流家庭の居間を並べた展示の隣に、それを持てなかった人の部屋が置かれている構成です。

    3. 3

      時代別の庭園とハーブ園

      建物の裏手

      屋内の部屋と同じ考えで、庭も時代ごとに区切って作られています。17世紀の実用的な菜園から20世紀の郊外住宅の庭まで。壁で囲まれたハーブ園は薬用と料理用の草を分けて植えてあり、春から秋にかけて見応えがあります。

    Route

    着いてからの歩き方

    ミュージアム・オブ・ザ・ホームに着いたら、この順に見ていくと迷いません。 展示室の番号や配置は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。

    1. 到着

      ホクストン駅の正面。月曜は閉まっている

      オーバーグラウンドのホクストン駅を出ると、道の向かいがもう入口です。開くのは火曜から日曜の10時から17時で、月曜は休みます(祝日の月曜は開きます)。入館は無料で、予約も要りません。

    2. コツ

      新館から入って、旧館へ抜ける

      受付とショップとカフェは、改修で増築された新しい棟の側にあります。時代別の部屋があるのは、その先につながる細長い旧救貧院のほうです。展示を先に見たいなら、受付を通り過ぎて奥へ進んでください。

    3. 見どころ

      居間を、順番どおりに歩く

      順路を守ることに意味があります。1630年代の部屋から始めて時代順に進むと、暖炉が消え、椅子が壁から離れ、部屋の中心がテレビへ移っていく過程が連続して見えます。逆から歩くとこの効果が消えるので、戻るときは展示室の外を通ってください。

    4. 見落としやすい

      救貧院の一室が、そのまま残っている

      時代別の居間とは別に、この建物が救貧院だったころの部屋が一室だけ復元されています。寝台と暖炉しかない一間です。中流家庭の居間を並べた展示の隣に、それを持てなかった人の部屋が置いてある。この配置は偶然ではありません。

    5. 見落としやすい

      正面の像と、その周りの掲示

      建物の正面に立つのは設立者ロバート・ジェフリーの像です。資産の一部が奴隷貿易に関わる会社への出資から得られたことが2020年に議論になり、館は像を残したうえで説明を加える方針を採りました。台座まわりの掲示まで読むと、この館が自分の出自をどう扱うと決めたかが分かります。

    6. コツ

      庭は建物の裏。冬は屋内だけと考える

      時代別の庭園とハーブ園は建物の裏手にあります。植栽が主役なので、見応えがあるのは春から秋です。冬に行くなら屋内だけのつもりで、所要も短めに見ておいてください。

    Essentials

    基本情報

    大人料金
    無料
    子ども料金
    無料
    滞在時間の目安
    1.5時間
    予約
    不要
    写真撮影
    撮影自由(一部展示を除く)
    最寄駅
    Hoxton(徒歩1分)
    カフェショップ
    Trivia

    知っていると見え方が変わる話

    家具職人たちが救った建物

    1910年代、救貧院の運営者がこの土地を売ろうとしたとき、取り壊しに反対したのは地元ショーディッチの家具職人たちでした。この一帯はロンドンの家具製造の中心地で、職人の技術教育のために家具の博物館が要ると訴えたのです。ロンドン州議会が土地を買い取り、1914年に博物館として開きました。展示の軸が「家の中」なのは、この出自から来ています。

    設立者の像をめぐる論争

    建物の正面に立つロバート・ジェフリーの像は、2020年に大きな議論になりました。彼の資産の一部が、大西洋奴隷貿易を担った王立アフリカ会社への出資から得られたものだったためです。館が行った意見公募では回答の7割超が像の撤去を支持しましたが、理事会は像を残したうえで説明を加える方針を選びました。館名がジェフリー博物館から現在の名前に変わったのは、この時期のことです。

    駅を出た正面が入口

    オーバーグラウンドのホクストン駅を出ると、道を挟んで正面がこの博物館です。ロンドンの博物館のなかでも駅からの距離が最も短い部類で、雨の日でもほとんど濡れずに着きます。

    Access

    場所

    136 Kingsland Road, London E2 8EA

    みんなの口コミ

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