
London Mithraeum
地下に眠る神殿、松明の影が壁に揺れ、古代の囁きが石にこびりついている。都市の心臓には古の闇が息づく。
Mithraeumとは、古代ローマ時代に信仰された神ミスラ(Mithras)を祀るための神殿や礼拝所のことを指します。ミスラ教は太陽神ミスラを中心とした神秘的な宗教で、ローマ帝国の兵士や商人を中心に広まりました。 ロンドン・ミスラエウムは、現在のロンドン・シティの中心部に位置する約1700年前のローマ時代の神殿遺跡です。当時のロンドニウム(ローマ時代のロンドン)に建てられ、都市の商業や宗教活動の重要な場所として使われていました。 この神殿は20世紀初頭に発見され、2010年代に再発掘と保存が行われた後、2017年に一般公開されました。地下に降りて神殿の遺構を間近で見学できるほか、当時の宗教儀式やローマ時代のロンドンの暮らしを体感できるインタラクティブな展示や映像も用意されています。 London Mithraeumは、ロンドンの歴史と古代ローマ文化を結びつける貴重な遺跡であり、古代宗教や考古学に関心のある人々にとっては訪れる価値のあるスポットです。
ロンドン・ミトラエウムを短時間で回るなら、まずこの3つ。 展示室の番号は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
地下7メートル
1954年に発見されたミトラス神殿の遺構を、発見時の地下の深さに戻して展示。霧、光の投影、詠唱と鈴と角笛の音響で、柱と壁が立ち上がる錯覚を作り出します。所要20分ほどの時間指定制の体験です。
地上階
同じ敷地の発掘で見つかった405点の木の書字板から選ばれた展示。英国最古の手書き文書で、日付の入ったものは西暦57年1月8日。ローマ侵攻からわずか14年後のロンドンの取引記録です。
木簡の1点には「Londinio Mogontio(ロンドンにて、モゴンティウスへ)」と読める記述があり、ロンドンという地名への現存最古の言及とされます。それまで知られていた最古の記録より50年古い。
太陽神ミトラスを祀るこの宗教は、ローマ帝国の兵士や商人のあいだで広まりました。入信者は男性のみで、7段階の位階があり、儀式の内容は口外を禁じられていました。そのため教義の詳細は現在もよく分かっていません。
ブルームバーグ社の欧州本社ビルの地下にあり、運営も同社です。無料ですが時間指定の事前予約が必要で、当日枠は埋まっていることがあります。
12 Walbrook, London EC4N 8AA
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ロンドンには無料で入れる館が多くあります。近くの館と組み合わせて回るのがおすすめです。