Leighton House Museum
画家が夢に住んだ館。壁ごとに色彩が変わり、部屋そのものがキャンバスとなる。
レイトン・ハウス美術館は、ヴィクトリア朝を代表する画家フレデリック・レイトン卿の旧邸宅兼アトリエを公開する美術館です。館内は画家自身の暮らしと創作の舞台が残されており、特に中東のタイルや金色のドーム天井を備えた「アラブ・ホール」は、異国情緒あふれる空間として有名です。レイトンの作品だけでなく、プレ・ラファエル派や同時代の芸術家の作品も所蔵しており、19世紀美術の世界を体感できます。芸術家の生活と美術が融合した希少な空間として、ロンドンの美術館の中でも独自の魅力を放っています。
レイトン・ハウス博物館を短時間で回るなら、まずこの3つ。 展示室の番号は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
1877–79年に増築された、ロンドンで最も美しい部屋と称される空間。中央に噴水があり、壁面はダマスカス、イズニック、ペルシアから運ばれた本物の歴史的タイルで覆われています。金色のドーム天井から光が落ちます。
ウィリアム・ド・モーガンのターコイズ色のタイルと、イズニックのタイルを組み合わせた広間。ド・モーガンは破損したタイルの修復と、隙間を埋める新作の制作を担当しました。
2階
北向きの大きな窓を備えたレイトンの仕事場。ヴィクトリア朝の成功した画家がどんな環境で制作していたかが分かります。王立芸術院の院長を18年務めた人物の自邸です。
レイトン・ハウス博物館に着いたら、この順に見ていくと迷いません。 展示室の番号や配置は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
金色のドームの下に噴水が置かれ、壁一面をイスラム圏の古いタイルが覆う部屋です。画家レイトンがシリアやトルコで集めたタイルを収めるために、パレルモのムーア様式の宮殿を手本として作らせました。ロンドンの住宅の中にこの部屋があるという落差が見どころです。
ホランド・パークの脇の閑静な住宅地に建っていて、外観は赤煉瓦の普通の邸宅に見えます。看板が小さく、通り過ぎやすい入口です。ハイ・ストリート・ケンジントン駅から歩くか、ホランド・パークを抜けてくる道が気持ちよく歩けます。
水曜から月曜の10:00から17:30まで開き、火曜だけ閉まります。2022年の改修で新しい入口棟とカフェができ、以前より見学できる範囲が広がりました。有料です。
北向きの大きな窓を持つ広いアトリエが最上階にあります。絵を運び出すための大きな扉や、モデルを置いた位置など、制作のための設備がそのまま残っています。飾るための部屋と働くための部屋が同じ家に同居しているのが分かります。
これだけの規模の家でありながら、寝室は画家自身のものが1つあるだけで、客間がありません。レイトンは生涯独身で、人を泊めない前提で建てた家でした。豪華な公的空間と質素な私的空間の落差が、この家のもう一つの見どころです。
レイトンは1867年にトルコ、翌年にエジプト、1873年にダマスカスを訪れ、織物や陶器を収集しました。アラブ・ホールのタイルの中核は、この1873年のダマスカス旅行で得たものです。既製品を買って内装にしたのではなく、収集品を収めるために部屋を設計しています。
レイトンは1896年に画家として初めて男爵位を授けられましたが、叙爵の翌日に死去しました。そのため英国史上もっとも在位期間が短い貴族とされています。爵位は一代限りで、彼に子はいませんでした。
Holland Park Road, London W14
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ロンドンには無料で入れる館が多くあります。近くの館と組み合わせて回るのがおすすめです。