Foundling Museum
ファウンドリング博物館
孤児院に残された小さな遺品。リボン、ボタン、布の切れ端。その沈黙は、親の声よりも雄弁だ。
どんなところか
ファウンドリング博物館 は、1739年に孤児の保護施設として設立された「ファウンドリング病院」の歴史を伝える博物館です。「Foundling」とは「捨て子、孤児」を意味し、この博物館では、身元不明の子どもたちを託した母親が残した「トークン(小物)」や当時の記録、生活用品などが展示されています。また、作曲家 ヘンデルや著名な画家たちが病院を支援したことから、音楽史や美術史に関わる資料も豊富で、芸術と慈善活動の結びつきを示す文化的拠点としても知られています。社会史・音楽史・美術史が交差する、ロンドンならではの博物館です。
これだけは見て帰りたい
ファウンドリング博物館を短時間で回るなら、まずこの3つ。 展示室の番号は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
- 1
母親が残したトークン
1階ギャラリー
子どもを預ける母親が、身元の証しとして残した小さな品々。ボタン、硬貨、布の切れ端、指輪。いつか迎えに来られたら、同じ物を示して子どもを取り戻す仕組みでした。展示されているのは、迎えに来られなかった子どもたちのぶんです。
- 2
ヘンデル関連のコレクション
作曲家ヘンデルは病院のために『メサイア』の慈善公演を繰り返し行い、楽譜を遺贈しました。ヘンデル関連資料としては世界最大級の個人コレクションがここにあります。
- 3
ホガースら画家の寄贈作品
ホガースが自作を寄贈し、他の画家にも寄贈を呼びかけたことで、館内に絵画が集まりました。18世紀のロンドンで、人々がこれを見るために集まるようになります。
基本情報
- 大人料金
- £14.5
- 子ども料金
- 無料
- 滞在時間の目安
- 1時間
- 写真撮影
- 撮影自由
- 荷物預かり
- 無料ロッカーあり
- 最寄駅
- Russell Square(徒歩4分)
- 最寄バス停
- Russell Square Station(徒歩1分)
知っていると見え方が変わる話
英国初の公開美術館はここだった
画家たちの寄贈作品を公開したことで、養育院は事実上、英国で最初の公開美術画廊になりました。入場者が寄付をして帰るという仕組みで、慈善と芸術鑑賞が同時に成立していたのです。ロイヤル・アカデミー設立の先例にもなりました。
設立者は退役船乗り
トマス・コーラムは船乗りとして各地を回った後、ロンドンの路上に捨てられた子どもたちを見て養育院の設立を志しました。王室の認可を得るまで17年かかっています。運営母体の慈善団体 Coram は現在も英国最古の児童福祉団体として活動しています。
場所
40 Brunswick Square, WC1N 1AZ
みんなの口コミ
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