3月に入ると、ロンドンには 少しずつ春の気配が漂い始めます。 ウェールズの守護聖人を祝う日に始まり、国際女性デー、そしてグリーンで彩られる聖パトリックデーへと、市民の誇りや連帯を祝う行事が立て続けに開催されます。
月末にはテムズ川でボートレースの熱戦も繰り広げられ、冬の終わりと春の訪れを同時に感じられる活気ある1か月となります。
世界最大級の植物園キュー・ガーデンズを彩る蘭の祭典が30周年を迎える。2026年は中国の生物多様性をテーマに、蘭で作られたドラゴンやパンダ、鯉のオブジェが温室いっぱいに展示される。厳寒期の屋内で南国の華やかさを堪能できる人気イベント。
英国現代美術を代表するトレイシー・エミンの、過去最大規模となる回顧展。2月27日に始まり、8月31日で会期終了となるため、8月がラストチャンスとなる。
自身のベッドをそのまま提示した『My Bed』でターナー賞候補となり、露悪的とも評された作風で知られるが、近年は大病を経て描かれた絵画作品で再評価が進んでいる。ネオン、ドローイング、刺繍、彫刻まで、40年近い活動を通してたどる構成。
おすすめポイント
8月31日で閉幕。2026年夏の滞在なら見逃せないタイミング
テート・モダン史上最大規模のエミン回顧展
常設コレクションは無料なので、特別展と合わせて半日過ごせる
ミレニアム・ブリッジでセント・ポール大聖堂側と徒歩で行き来できる立地
訪問のヒント
会期末は混雑するため、オンラインで時間指定のチケットを事前確保するのが確実。作品の性質上、性的な主題を扱うものが含まれる。
ウェールズの守護聖人デイヴィッドを祝う日。ロンドン在住のウェールズ人コミュニティがトラファルガー広場の聖デイヴィッド像前に集まるほか、スピタルフィールズ・マーケットでは前日から週末にかけてウェールズ産の食材やドリンクを楽しめる特別マーケットが開催される。
女性の権利と社会的功績を称える国際的な記念日。市内各所でトークイベント、展示、ワークショップ、行進などが開催され、企業や文化施設も特別プログラムを企画する。ジェンダー平等をテーマにした催しに触れられる機会。
ロンドンで 5万人以上が参加するアイルランド文化の祭典。ハイド・パークを正午に出発し、ピカデリー、リージェント・ストリート、トラファルガー広場を経てホワイトホールに至るパレードのあと、トラファルガー広場では夕方6時頃まで音楽やダンス、フード屋台などの終日イベントが続く。2026年のグランドマーシャルは作家・放送人のエマ・ダビリ氏。
英国式の母の日で、四旬節第4主日にあたる。フラワーショップやレストランは家族連れで賑わい、街中で花束を持ち歩く人々の姿が見られる。2026年は聖パトリックデー・パレードと同日にあたり、街全体がひときわ賑やかになる。
アイルランドの守護聖人 聖パトリックを祝う本来の記念日。市内のアイリッシュパブでは緑色の装飾やギネスビール、伝統音楽の生演奏で祝賀ムードが高まる。パレード本体は前々週末に行われるが、当日も各所でささやかな祝祭が続く。
テムズ川で開催される 世界最大級のエイト(8人漕ぎ)ボートレースで、2026年は記念すべき100周年を迎える。オックスフォード・ケンブリッジ対抗ボートレースと同じくモートレイクからパトニーへ川を遡るコースを、400艇以上のクルーが競い合う。