ロンドン年末年始の“空白地帯”を楽しみ尽くす:クリスマス明けから新年までの10の過ごし方
2025年12月26日
クリスマスと新年のあいだ、いわゆる“Betwixtmas”の時期にロンドンで楽しめるイベントや展示、食の注目スポットを厳選紹介。パントマイムから美術館、冬の定番レジャーまで、この時期ならではの楽しみ方を提案する。
クリスマス休暇の予定が決まらず、ロンドンに残る人にとっては朗報だ。
祝祭ムードが少し緩み、時間が独特にゆがむこの時期――**クリスマスと新年のあいだ(Betwixtmas)**は、実はロンドンを満喫する絶好のタイミングでもある。
地図の知られざる力に迫る新しい大型展覧会から、注目のイタリアン新店まで。ここでは、この不思議で少し神秘的な一週間を楽しく過ごすための10のアイデアを紹介する。
パントマイムを観に行く
これ以上クリスマスらしい夜のお出かけはない。
イズリントンのキングズ・ヘッド・シアターでは、家族向けの『ジャックと豆の木』に加え、大人限定の“刺激強め”バージョンも上演される。下ネタ、過剰な言葉遊び、観客参加型の演出が満載だ。主人公ジャックは現代風に再解釈された伊達なミルク配達人。プロデューサー曰く「ヒーローは必ずしもマントを着ない。たまにラテックスを着るだけだ」。
- 115 Upper Street, N1
- チケット:£10〜
ジンジャーブレッド・シティを巡る
建築家やデザイナーたちが本気で作る、すべてがジンジャーブレッド製のミニチュア都市が今年も帰ってきた。
今年のテーマは「遊び心・好奇心・つながりを生む都市とは?」。教室をつなぐ滑り台、屋上庭園、キャンディカラーのクライミングウォールまで、すべてお菓子製。見るだけで、食べてはいけない。
- コール・ドロップス・ヤード N1
- チケット:£8.50〜
混雑を避けてウィンター・ワンダーランドへ
ハイド・パークの冬の風物詩は元日まで開催。
実はクリスマス当日と新年のあいだが比較的空いている。遊園地、マーケット、屋台、サーカス、アイスリンクと一通り揃っているが、事前予約は必須。
- ハイド・パーク W1
- チケット:£5〜
アイスリンクに繰り出す
サマセット・ハウスのアイススケートはロンドンの定番。
屋外リンクに加え、アフタースケート用のロッジ、夜にはDJによる音楽イベントも。滑った後は、今年オープンしたレストラン「Poon’s」で食事をするのも手だ。
- ストランド WC2
- チケット:£15〜
メイフラワーで一杯
クリスマス週にやるべきことの一つは、居心地のいいパブに腰を落ち着けること。
ロザハイズにあるメイフラワーは、川沿いに佇むディケンズ的な名店。£20で提供される1kgのチリ&ガーリック・ムール貝も名物だ。
- 117 Rotherhithe Street, SE16
大英図書館で「秘密の地図」を読む
大英図書館の新展覧会「Secret Maps」は、地図が単なる道案内以上の存在であることを示す。
権力、支配、隠蔽、忘却――世界を歪めてきた“見えない力”を可視化する展示だ。ボクシング・デーから再開。
- 96 Euston Road, NW1
- チケット:£10〜
サーチ・ギャラリー40周年展を見る
40周年を迎えたサーチ・ギャラリーでは、大規模グループ展「The Long Now」を開催中。
9つの展示空間にわたり、インスタレーションからデジタルアートまで幅広く紹介。クリスマス当日以外は年末も開館。
- キングス・ロード SW3
- 入場無料
クリスマス・キャバレーを映画館で
クリスティーナ・アギレラ主演の音楽映画『Christmas in Paris』。
パリの夜景を背景に、ホリデークラシックと代表曲を行き来する、コンサート×映画の中間的作品。華やかで、意外なほど感動的だ。
- 各映画館で上映
メッツォジョルノでイタリアンを
イタリア人シェフ、フランチェスコ・マッツェイがロンドンに復帰。
コリンシア・ホテル内にオープンした「Mezzogiorno」は、南イタリア色の強い正統派ながら遊び心のある料理を提供。ホテル内なので年末も営業。
- ノーサンバーランド・アベニュー WC2
『寒い国から帰ってきたスパイ』を観る
ジョン・ル・カレの代表作が、ついに舞台化。
ソーホー・プレイス劇場で上演される本作は、諜報員アレック・リーマスの消耗しきった心理と裏切りの物語を描く。ボクシング・デーから再開。
- チケット:£49.50〜
年末年始の“あいだの時間”は、何もしないにも、詰め込むにも向いている。
ロンドンに残るなら、この静かに贅沢な一週間を有効活用しない手はない。