2025年は英国史上最も暑い年に
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    2025年は英国史上最も暑い年に

    2025年12月24日

    英国の平均気温が2025年に観測史上最高を更新する見通しとなり、政府の気候顧問は高温が「新たな常態」になると警告。干ばつや山火事など、影響への備えが急務だとしている。

    英国気象庁(Met Office)によると、2025年の英国の平均気温は約10.05度に達する見込みで、2022年の記録(10.03度)を上回り、観測史上最も暑い年となる可能性が高い。

    英国政府の気候特別代表であるレイチェル・カイト教授は、「これはデータに示された私たちの未来だ」と述べ、気温上昇を前提とした社会の適応とレジリエンス強化が不可欠だと警告した。

    2025年は春から夏にかけて持続的な高温と少雨が続き、各地で干ばつや山火事のリスクが高まった。3月から8月までの各月は、1961〜1990年の平均を2度以上上回る異常な暖かさとなり、国内では4回の熱波が宣言された。

    科学者らは、こうした傾向が人為的な気候変動によるものであることは明白だとしている。英国気象庁のエイミー・ドハティ博士は、今後も記録更新や極端な高温が続き、過去の「平年並み」が将来は「涼しい年」になると指摘した。

    また、2025年までに英国の史上最も暖かい10年のすべてが直近20年以内に集中する見込みとなっている。

    高温と乾燥は農業、水資源、高齢者や脆弱層の健康にも影響を及ぼしている。2025年に焼失した山火事の面積は年間記録を大幅に更新し、複数地域で公式な干ばつも宣言された。

    専門家らは、今後は夏の高温・干ばつ・山火事の増加と同時に、冬季の降雨強度増加による洪水リスクも高まると予測しており、早急な適応投資の必要性を訴えている。