大英図書館の職員が賃上げ要求でストライキへ 10月下旬から実施予定
2025年10月15日
ロンドン中心部の大英図書館の職員が賃上げを求めて10月27日から11月9日までストライキを実施する。公共・商業サービス労組(PCS)によると、300人以上の組合員が98%の賛成で実施を決定した。職員側は2年連続の実質賃下げに抗議している。
ロンドン中心部にある**大英図書館(British Library)**の職員が、賃上げをめぐる労使交渉の行き詰まりを理由に、10月27日から11月9日までストライキを行うことが明らかになった。
このストライキは、公共・商業サービス労組(PCS)が主導するもので、同館で働く300人以上の組合員が参加する予定。組合員の98%が賛成票を投じたという。
■ 背景:実質賃下げへの不満
PCSによると、職員らは2年連続でインフレ率を下回る昇給しか得られず、生活苦が深刻化しているという。労組のフラン・ヒースコート(Fran Heathcote)書記長は次のようにコメントしている:
「職員たちは、健康にも悪影響を与える低賃金に加え、家賃や生活費を払うために副業や借金に頼らざるを得ない現状に激怒しています。今回の賃上げ提案は侮辱的です。」
■ 大英図書館側の対応
大英図書館の報道担当者は声明で、同館が「リビング・ウェイジ(生活賃金)認定雇用主」としての立場を維持していると述べたうえで、以下の内容を明らかにした:
- 2025/26年度の賃上げ率として3%の正式提案を提示
- すべての職員に対し、**最低2.4%または800ポンド(高い方)**の昇給を保証
- 低所得層の職員に有利となるよう**加重措置(weighted increase)**を実施
また、**上級管理職の再編(restructure)**も進められているが、対象者への協議が続いているため詳細は非公開としている。
■ 文化機関で広がる賃金問題
PCSは、大英図書館だけでなく、テート・ギャラリー(Tate Galleries)でも100人以上の組合員が今後数週間以内に同様のストライキを検討していると発表している。英国の文化・公共部門では、近年の物価高と賃金停滞により、労働争議が相次いでいる。
今回のストライキは、ロンドンの秋休み期間(half term)と重なっており、来館者への影響が懸念されている。