ロンドンから2時間、プラハのクリスマスマーケットが「ヨーロッパ最高」に選出　往復£32で行ける冬の絶景

旅行専門サイト「Get Your Holiday」によると、ヨーロッパで最も魅力的なクリスマスマーケットは、ロンドンからわずか2時間のフライトで行ける**チェコ・プラハの旧市街広場（Old Town Square）**にあるという。旅行専門家たちはこの場所を「幻想的で壮観」と評し、イルミネーションや屋台、伝統料理に彩られた冬の楽園と紹介している。

格安航空のeasyJetでは、往復£32から利用可能で、手軽な冬の旅先として注目を集めている。専門家は「歴史的な街並みに囲まれたクリスマスマーケットには特別な魔法がある」と語った。

プラハのクリスマスマーケットの魅力

プラハ旧市街広場には市内最大のクリスマスマーケットが広がり、旧市庁舎の塔からは全景を一望できる。市内には他にもヴァーツラフ広場、プラハ城、カンパ島など複数の会場があり、訪問者は街全体でクリスマスの雰囲気を堪能できる。

マーケットには25メートルの巨大ツリーや動物ふれあいコーナー、キャロル演奏や伝統舞踊のステージなど多彩な催しが用意されている。温かいグロッグ（ラム酒をベースにしたホットドリンク）やホットワインを片手に散策する人々の姿が印象的だ。

また、旧市街広場とヴァーツラフ広場には、木と藁で作られた大きな**キリスト降誕の場面（ナティビティ）**が飾られ、マリアやヨセフ、幼子イエス、東方の三博士が表現されている。

ヴァーツラフ広場では鍛冶職人による実演や屋外スケートリンクもあり、冬の風情を満喫できる。屋台には手作りのオーナメントや帽子・手袋などの防寒具、そしてチェコ伝統の焼き菓子トゥルデルニーク（Trdelník）やジンジャーブレッドが並ぶ。

味覚も充実

食べ歩きも見逃せない。屋台では丸焼きハム（Šunka）、ソーセージ（Klobása）、ニンニク風味の揚げパン（Langoš）、燻製肉入りのダンプリング、甘いダンプリング（Sladké Knedlíky）、パンケーキ（Palainky）、地元チーズ、焼き栗などが並び、香ばしい匂いが広場に漂う。

開催期間と費用

プラハのクリスマスマーケットは2025年11月29日から2026年1月6日まで毎日開催され、クリスマスイブ、クリスマス、年末年始も休まず営業する。最安のフライト例として、12月9日（火）ロンドン・ガトウィック発£50.99、12月13日（土）帰り£31.99が紹介されている（執筆時点）。

入場は無料で、飲食の価格はCZK50〜100（約£1.78〜£3.57）と良心的。地元情報サイト「Living Prague」によれば、「高額紙幣（CZK2000など）で支払う際は釣り銭に注意」とのこと。屋台では食べ物と酒類の販売が分かれているため、飲み物を買う際は別の店に立ち寄る必要がある。

easyJetは宿泊込みの**パッケージツアー（4泊）**も提供しており、12月8日（月）出発で1人£181からのプランが紹介されている。

行く価値は？

一方で、旅行ブログ「Living to Wander」の筆者は「観光地の屋台は商業化が進み、似たような商品が多い」と指摘。ただし、「それでもプラハの街そのものが魔法のような美しさに包まれており、地元のマーケットを中心に巡るなら十分訪れる価値がある」と締めくくっている。

Get Your Guideが選ぶヨーロッパの人気クリスマスマーケット・トップ10

1. プラハ（チェコ）
2. ドレスデン（ドイツ）
3. ザグレブ（クロアチア）
4. ヨーク（イギリス）
5. ヘルシンキ（フィンランド）
6. タリン（エストニア）
7. ダブリン（アイルランド）
8. ブダペスト（ハンガリー）
9. ストックホルム（スウェーデン）
10. ウィーン（オーストリア）