オックスフォード・ストリート近くの人気広場再開発計画、開発業者への土地移譲で前進
2025年10月12日
ウェストミンスター市議会がカヴェンディッシュ・スクエア・ガーデンズの土地を開発業者リード・グループに移譲する手続きを進め、再開発が現実に一歩近づいた。計画には歩道の拡張、水辺空間の新設、地下駐車場の医療施設化などが含まれる。
オックスフォード・ストリート近くの人気広場再開発計画が前進
投稿日:2025年10月11日 16:15
記者:Adrian Zorzut(地方自治担当記者)
ロンドン中心部の**カヴェンディッシュ・スクエア・ガーデンズ(Cavendish Square Gardens)**の再開発計画が、実現に一歩近づきました。ウェストミンスター市議会が開発業者への土地「移譲(appropriation)」を進める決定を下したためです。
市議会の決定と今後のスケジュール
ウェストミンスター市議会によると、建設を開始するためには土地の用途変更が必要であり、そのために市民からの意見募集期間を設ける必要があります。10月16日(木)の市議会キャビネット会議でこの措置を承認する予定で、月末から2週間にわたり地元紙で告知が行われる見込みです。
その後、12月に再度キャビネットが開催され、市民の意見を踏まえた上で**開発業者リード・グループ(Reef Group)**との正式な契約を承認する見通しです。
リードは再開発にあたり、300万ポンド(約6億円)を庭園の再生に投資することを約束しています。
再開発の主な内容
提案されている計画は以下の通り:
- 歩行者用歩道の幅をほぼ2倍に拡張
- 新しい「堀のような」**水辺空間(moat-like water feature)**の設置
- 植栽の刷新および南西部からの新しい出入口を整備
- オックスフォード・ストリートやホルズ・ストリートに繋がる新たな横断歩道の設置
- 庭園を囲む高さ2メートルのフェンスの設置
- 自転車駐輪スペースを50台分追加
また、地下にある駐車場を医療関連施設(病院を含む可能性)に転用する計画も含まれています。このスキームは2022年に承認済みで、2025年5月から実施段階に移行しています。
地下駐車場の転用と財務面
現在、地下駐車場を運営するQ Park社は計画を支持しており、2036年までのリース契約を早期返上する意向を表明。来場者数の減少と432台分の駐車スペースの空きが続いていることが背景にあります。
市議会によると、現在103件の年間または月額契約が存在し、契約者には1km以内の他の公共駐車場への移転が提供される予定です。
また、市議会は土地の大部分を所有しており、庭園部分を保持しつつ地下スペースをリードに売却する計画です。これにより約4200万ポンド(約84億円)の収入が見込まれています。
手続き上の要件と今後の展開
法律上、市議会は公共用地の用途変更や処分を行う場合、事前に告知し異議申し立てを受け付ける義務があります。今回の「appropriation(用途転換)」は、**計画目的(planning purposes)**のために実施されるものです。
市の担当官は、
- Q Parkによるリース返上を受け入れること、
- リード・グループに対して最大7年間の短期リースを付与し、改善工事を実施させること を推奨しています。
プロジェクトの意義
今回の再開発により、ロンドン中心部の重要な緑地であるカヴェンディッシュ・スクエアが、より開放的で歩行者に優しい空間へと生まれ変わる見込みです。計画は議論を呼んでいますが、周辺地域の再活性化につながる可能性も高いと見られています。