英警察、過去最大規模のスマートフォン窃盗摘発を実施
2025年10月7日
メトロポリタン警察(ロンドン警視庁)は、英国から中国へ最大4万台の盗難スマートフォンを密輸していたとされる犯罪ネットワークを摘発。46人を逮捕し、過去最大規模の携帯電話盗難対策として「オペレーション・エコースティープ」を展開した。
ロンドン警視庁(Metropolitan Police)は、英国史上最大規模となるスマートフォン窃盗への取り締まりを実施し、46人を逮捕した。捜査は昨年12月、ヒースロー空港近くの倉庫で香港行きの荷物の中から約1,000台のiPhoneが発見されたことから始まった。調べにより、ほとんどが盗難品であることが判明したという。
この発見を受けて、警察は「オペレーション・エコースティープ(Operation Echosteep)」を開始。専門捜査官を動員し、英国から中国へ最大4万台の盗難スマートフォンを密輸していたとされる犯罪ネットワークを追跡した。
その後の捜査で、30代の男性2人が盗品取り扱いの容疑で9月23日に逮捕・起訴され、勾留中。彼らの車からは複数のスマートフォンが押収され、関連物件からさらに約2,000台のデバイスが見つかった。
主任捜査官のマーク・ギャビン警部補によると、「このグループは海外で高値で取引されるアップル製品を狙っていた。ストリート窃盗犯は1台あたり最大300ポンドを受け取り、中国では1台あたり最大5,000ドル(約37万円)で売られていた」と述べた。
指揮官アンドリュー・フェザーストーンは今回の作戦を「英国における携帯電話窃盗と強盗への最大規模の取り締まり」と位置づけ、「我々はこの問題への本気度を示したが、業界からの協力がさらに必要だ。特にAppleやSamsungのようなメーカーには、セキュリティと再利用防止の面でより積極的な支援を求めたい」とコメントした。
今回の2週間にわたる「精密な作戦」により、計46人が逮捕されている。その中には、新型iPhone 17を配送中の宅配業者を狙った強盗団への作戦で逮捕された11人や、北ロンドンの携帯ショップで現金約4万ポンドを押収された2人(マネーロンダリングと盗品取扱いの容疑)も含まれる。
さらに、9月20日にはヒースロー空港で盗難とみられる携帯10台を所持していた男が逮捕され、2台のiPad、2台のノートPC、2本のロレックスも押収された。警察によれば、この男は過去2年間でロンドンとアルジェリアを200回以上往復していたという。
サディク・カーン・ロンドン市長は「盗難スマートフォンの転売は依然として“簡単で利益の大きい犯罪”だ」とし、「メーカーには、盗難機を使用不能にする技術でより迅速かつ強力に対応するよう求めたい。国際的な連携でこの犯罪を根絶し、安全なロンドンを築く必要がある」と述べた。