ロンドンで『銀河ヒッチハイク・ガイド』の没入型ステージが来月開幕
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    ロンドンで『銀河ヒッチハイク・ガイド』の没入型ステージが来月開幕

    2025年10月7日

    ダグラス・アダムズの名作SF『銀河ヒッチハイク・ガイド』が、ロンドンのリバーサイド・スタジオで大規模な没入型舞台として復活。アダムズの元弟子アーヴィンド・イーサン・デイヴィッドが制作を手がけ、豪華声優陣も参加する。

    地球が銀河ハイウェイ建設のために突然破壊されるという、ダグラス・アダムズの風刺的SF傑作『銀河ヒッチハイク・ガイド』。その主人公アーサー・デントが体験する混乱と宇宙の不条理を描いた物語が、現代社会の迷走ぶりと重なって再び脚光を浴びている。近年はハリウッドでドラマ化の話もあったが、残念ながら企画は中止となった。

    しかしロンドンでは朗報だ。1978年のラジオシリーズとして始まり、後に小説やテレビシリーズとして人気を博したこの物語が、来月からリバーサイド・スタジオ全体を舞台にした大規模な没入型公演として上演される。観客はアーサーとその友人フォード・プリーフェクトに同行し、地球滅亡の瞬間から宇宙の果てまで旅をしながら、ヴォゴン人の脅威や奇妙で無情な銀河社会を“体験”することになる。

    物語の規模を考えると演出は難易度が高いが、“没入型”の名にふさわしい実験的な試みになることは間違いない。観客が登場人物と対話できるのか、それとも壮大なセットを移動しながら物語を追うのか――その仕掛けも注目ポイントだ。

    本作の共同クリエイターは、アダムズの元弟子であり、『ダーク・ジェントリーの全体論的探偵事務所』の複数の脚色を手がけてきたアーヴィンド・イーサン・デイヴィッド。彼が満を持して、師の代表作に挑む。

    さらに、原作がラジオドラマとして始まったことにちなみ、今回の舞台では豪華な声優陣による録音音声が登場。サンジーヴ・バスカー、レノーラ・クリチロウ、そして『ガイド』の声を担当するタムシン・グレイグなどが出演する。彼らの声が、アーサー、フォード、マーヴィン(うつ病ロボット)などの生身の俳優たちと共に物語を彩る。

    『銀河ヒッチハイク・ガイド』没入型ステージは、リバーサイド・スタジオ(ロンドン)にて11月15日から2026年2月15日まで上演予定。チケットは現在販売中。