ロンドンの美術館・ギャラリーで“食”を目的に訪れたいレストラン特集
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    ロンドンの美術館・ギャラリーで“食”を目的に訪れたいレストラン特集

    2025年10月7日

    芸術鑑賞のついでではなく、食事そのものを目的に訪れる価値のあるロンドンの美術館・ギャラリーレストランを紹介。季節感あふれるメニューから、星付きシェフの料理、隠れ家的カフェまで厳選。

    1980年代、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)で新しく開店したカフェの広告がロンドン中に貼られた。「素晴らしいカフェ、そしておまけにまあまあの博物館付き」という挑発的なコピーだった。それ以来、ロンドンの美術館やギャラリーにおける“食と飲み物”は大きなビジネスになっている。しかし、見た目が素敵でも中身が伴わないカフェも少なくない。観光客向けの店を避け、実際に足を運ぶ価値がある“本当においしい”美術館レストランを紹介する。

    【The Portrait Restaurant by Richard Corrigan】
    ナショナル・ポートレート・ギャラリー(トラファルガー広場)の屋上にある、リチャード・コリガンによるレストラン。絶景と料理の両方が楽しめる希少な存在だ。下階でホルバインの肖像画を鑑賞した後は、開放的な空間で季節ごとに変わるメニューを堪能できる。マティーニと上質なバースナックを楽しむデートスポットとしても人気。地下のバー「Larry’s」ではカクテルや軽食も提供。現在の展示は「Cecil Beaton’s Fashionable World」。

    【E5 Storehouse at V&A East】
    ストラットフォードにあるV&Aの新施設「V&A Storehouse East」では、E5ベイクハウスが新たにオープン。朝のペストリーや、鑑賞後の軽いランチにぴったり。週末は「Provisions」とのコラボでワインとチーズも楽しめる。ハロウィンの時期にはタロットカードのコレクション展示も。

    【Pollini at Ladbroke Hall】
    ノッティングヒルのアートスペース「Ladbroke Hall」内にあるレストラン。イタリア出身のエマヌエーレ・ポリーニシェフはミシュラン経験を持ち、季節に合わせたクラシックなイタリア料理を提供。ガーデンダイニングが美しく、キッズメニューのパスタはロンドンでも評判。現在の展示はリック・オーウェンスによる家具と彫刻展「Rust Never Sleeps」。

    【The Garden Museum Cafe】
    園芸好きでなくても訪れる価値のある「ガーデン・ミュージアム」のカフェ。シェフのマイルズ・ドナルドソン(元Noble Rot、St John Bread & Wine)は、ヨーロッパの影響を受けた季節のブリティッシュメニューを展開。月ごとにメニューが変わり、夏には庭園スペースが隠れた名所となる。現在の展示はロリー・マキューアンによる植物画。

    【Bar Giorgio at the National Gallery】
    ナショナル・ギャラリー内に誕生したイタリア料理の名シェフによる「Bar Giorgio」。本格的なイタリアンコーヒーやマリトッツォが楽しめる。夕方にはカクテルも提供し、金曜はアペリティーボ・アワーを開催。現在の展示はエレーヌ・クレラー=ミュラーの新印象派コレクション「Radical Harmony」。

    【Jose Pizarro at the RA】
    ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(ピカデリー)には、スペイン人シェフ、ホセ・ピサロによる2つのレストランがある。カジュアルな「Poster Bar」と、より本格的なレストランだ。ロンドンでも屈指の美しいダイニングルームで、一流のタパスと冷えたフィノを楽しめる。隣接する展示は、米国外で最大規模となるケリー・ジェームズ・マーシャルの絵画展。

    美術と食の融合を体現するこれらのレストランは、単なる“休憩スポット”ではなく、目的地そのものとして訪れる価値がある。