世界で最も美しいブックカフェのひとつ、ロンドン・ピカデリーにある『Maison Assouline』が選出
2025年9月28日
文学プラットフォーム『1000 Libraries』が発表した「世界の最も美しいブックカフェ」ランキングで、ロンドン・ピカデリーの『Maison Assouline』が第8位にランクイン。豪華な内装、希少本、カクテルバーを併設する唯一無二の空間が注目を集めている。
読書家やコーヒー愛好家に朗報だ。世界で最も美しいブックカフェのひとつとして、ロンドン・ピカデリーにある『Maison Assouline』が選出された。文学プラットフォーム兼雑誌『1000 Libraries』が発表したリストには、世界中から16のブックカフェがノミネートされ、20万票以上の投票を経てトップ10が決定。パリが3スポットを獲得するなどフランスが強さを見せるなか、ロンドンからは『Maison Assouline』が唯一ランクインし、第8位に輝いた。
【Maison Assoulineとは】 『Maison Assouline』は、ラグジュアリー出版ハウス「Assouline」が展開するフラッグシップ・コンセプトストア。2014年に創設者のマルティーヌ&プロスパー・アスリーヌ夫妻によってオープンした。店舗はフォートナム&メイソンの隣に位置し、かつて銀行として使用されていた建物をリノベーションしている。
【建築とデザイン】 この建物は建築家エドウィン・ラッチェンス卿が1922年に設計したもので、ホワイトホールの戦没者慰霊碑「セノタフ」も彼の代表作。グレードII指定建築に登録されている館内には、美術、ファッション、旅行、歴史など多彩なジャンルの書籍が並び、アンティーク家具やアスリーヌ自社製のエレガントなインテリアが配されている。コーヒーテーブルやアームチェア、バースツールなど、インテリアそのものも鑑賞対象だ。
【Swan’s Bar】 店内に併設された「Swan’s Bar」は、一般的なカフェを超えた贅沢な空間。フォアグラやババガヌーシュといった軽食から、72ポンドのベルヴェデール・キャビア・マティーニまで、多彩なメニューが揃う。ブックカフェでありながら、美食と洗練されたドリンク体験も楽しめるのが特徴だ。
【その他の魅力】 『Maison Assouline』は2フロアとメザニンから構成され、プライベートディナーやカクテルレセプションの会場としても利用可能。希少なクラシック文学の初版本を販売するほか、毎月ポップアップ展示も行われており、文化と社交が交差する「第三の空間」として機能している。
【ランキング背景】 今回のランキングではトルコのブックカフェが1位を獲得し、フランスも複数ランクイン。ロンドンは唯一『Maison Assouline』が選出されたが、その美学と多機能性は「世界で最も美しい」と評されるにふさわしい。読書、デザイン、グルメが融合したこの特別な場所は、ロンドンの文化シーンにおいても一際異彩を放っている。