ロンドンに新快速バス『Bakerloop』誕生、初週は無料乗車キャンペーン
2025年9月24日
TfLは9月27日(土)から、サウスイースト・ロンドンを走る新しい快速バス『Bakerloop』を運行開始。ルートBL1はウォータールーからルイシャムを結び、初週は無料で利用可能。
ロンドン交通局(TfL)は、サウスイースト・ロンドンの交通アクセス改善を目的に、新しい快速バス『Bakerloop』を9月27日(土)から運行開始する。ルート番号はBL1で、ウォータールー、エレファント&キャッスル、オールド・ケント・ロード、ニュークロス・ゲートを経由してルイシャム駅およびルイシャム・タウンセンターを結ぶ。
運行間隔は月曜から土曜は12分ごと、日曜と夜間は15分ごと。導入を記念し、最初の1週間は無料で利用できる(タップは必要だが運賃は発生しない)。
『Bakerloop』は完全電動車両で、USB充電ポート、優先席、広い収容力など最新設備を備え、デザインはベーカールー線をイメージしたブラウンの内装が特徴となっている。今回の新路線は、昨年から展開が進む快速バス網『Superloop』の一環で、すでにロンドン全域で200km以上をカバーしている。
ルイシャム市長のBrenda Dacres氏は「『Bakerloop』は南東ロンドンにとって重要な進展で、ベーカールー線延伸のビジョンを先取りする形で、より速く、よりグリーンで直接的な移動を実現する」とコメント。ただし、ルイシャム以南の地域は依然として鉄道や地下鉄の利便性に劣り、延伸そのものの必要性は依然として高いと指摘した。
ベーカールー線延伸は未だ確定しておらず、2030年着工・2040年完成を目標に約100億ポンドの資金調達が課題となっている。政府の承認は得られていない。
今後、2026年にはAbbey Wood~North Greenwichを結ぶSL11と、Gants Hill~Rainhamを結ぶSL12の運行も予定されている。さらにSL13(Ealing Broadway~Hendon)、SL14(Stratford~Chingford Hatch)、SL15(Clapham Junction~Eltham)の新ルートも提案されている。