浮遊型バス停導入を巡り、ロンドンのサイクルウェイ計画が一時停止
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    浮遊型バス停導入を巡り、ロンドンのサイクルウェイ計画が一時停止

    2025年9月22日

    視覚障害者団体から安全性への懸念が示され、シティ・オブ・ロンドンのAldgate~Blackfriars間サイクルウェイの工事が一時停止。DfTとTfLの新ガイドライン公表後に再開予定。

    シティ・オブ・ロンドンのAldgateからBlackfriars間に計画されていた新しいサイクルウェイの工事は、浮遊型バス停(バス停バイパス)の安全性に関する懸念から一時停止されている。浮遊型バス停は、自転車専用レーンがバス停と歩道の間を通る設計で、自転車が通行しながら乗降できる一方、歩行者は自転車レーンを横断する必要がある。

    サイクリング団体は安全性向上のために浮遊型バス停の重要性を強調するが、Royal National Institute of Blind People(RNIB)やNational Federation of the Blind of the UK(NFBUK)などの視覚障害者団体は「危険」と批判している。

    シティ・オブ・ロンドン・コーポレーションは2024年10月に計画を承認したが、担当者の報告書はDfT(運輸省)とTfL(ロンドン交通局)が更新するガイドラインの公表までプロジェクトを停止するよう勧告。議会は9月16日にこの勧告を承認した。

    昨年の公開相談では、計画に対して79%が肯定的意見を示したものの、浮遊型バス停の導入については懸念の声も上がっていた。DfTとTfLは2026年初めに新しいガイドラインを公表する予定で、ガイドライン発表後にサイクルウェイ計画が再開される見込みである。