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Osterley Bookshop
廃駅から愛される古本屋へ ― ロンドンのオスタリー書店の物語
2025年9月19日
ロンドン地下鉄の旧オスタリー&スプリング・グローブ駅が、偶然にも街で最も愛される古本屋の一つ『Osterley Bookshop』として生まれ変わった。
1883年に開業したオスタリー&スプリング・グローブ駅は、1934年に近隣の新駅に取って代わられ閉鎖。第二次世界大戦中は兵士の宿舎や機関銃の設置場所として利用された。その後は様々な商店として使われたが、1967年に芸術家夫婦トニーとペニーが建物を購入。行政から「店舗として使うように」と求められたため、彼らは大量の古本を仕入れて販売を始めた。こうして駅舎のチケットホールは古本屋に変身した。
『Osterley Bookshop』は現在も同じ夫婦が運営し、1700年代の本を含む幅広いジャンルの本やアンティークで溢れる宝箱のような場所になっている。今年、閉店の可能性が発表されたが、地元の強い支持により存続が決定。ただし11月以降は週末のみ営業となる予定。