
バンクシーの伝説的作品『ピラニア』、来年ロンドン博物館で展示予定
8/28/2025
バンクシーの壁画『ピラニア』が来年、ロンドン博物館の新施設で常設展示されることが決まりました。
昨年8月、ストリートアーティストのバンクシーはロンドン市内に9つの謎めいた動物の壁画を短期間で次々と出現させました。最初はキュー・ブリッジ・ウェストに山羊、続いてチェルシーに象、ショーディッチに猿の一団、ペッカムに遠吠えする狼、グリニッジにサイ、そしてロンドン市の警察詰所に『ピラニア』がスプレーペイントされました。
バンクシーの作品の多くはすぐに撤去、覆い隠されるか、損傷を受けましたが、『ピラニア』は確認後、ギルドホールで安全な距離から鑑賞できる展示に移されました。その後、2026年に新しいロンドン博物館で常設展示される予定で、現在は保管されています。
新施設(旧ロンドン博物館、ロンドンウォール)は来年、スミスフィールドマーケットにオープン予定で、ロンドン市議会の投票により同作品が寄贈されました。
ロンドン博物館の学芸部長グリン・デイヴィス氏は、「バンクシーの『ピラニア』の到着により、当館のコレクションはローマ時代の落書きから現代ストリートアートまで広がりました。この世界的に著名なアーティストの作品がロンドン市民のものとなり、来年の展示で注目を集め続けることでしょう」と述べております。
また、ロンドン市議会政策委員長クリス・ヘイワード氏は、「この作品は市内の人々の注目を集めましたが、今回ロンドン博物館で多くの方にご覧いただけるようになりました。これにより、都市の歴史の一部を守るとともに、博物館の主要な目玉展示となるでしょう」と述べています。
これまでに7万人以上のロンドン市民が博物館の設立に関わっており、古い看板などロンドンの象徴的な展示物も計画されております。開館日の詳細はまだ発表されておりません。